9. WGE内発現の高効率化
Enhancement of Expression in WGE
『コムギ胚芽の抽出液（Wheat Germ Extract: WGE）』は、優れた翻訳機能（高活性・高汎用性）を有する無細胞系ですが、まだ未解明なことも多く、特に“発現活性”の点で改善の余地が残されています。これまでに、「抽出液調製法の改良」や「特殊な発現方法（重層法や透析法）の利用」によって生産性が向上されてきましたが、当研究室では、「発現プラットフォーム配列の最適化」、「mRNAの安定化（Project #6）」、「効率的な転写-翻訳共役系の開発」などによって、『発現活性が向上したWGE系』を「創る」研究を行っています。（改良WGE系は全てのプロジェクトで有効活用できます。）
（図：当研究室で開発した転写-翻訳共役系による発現例）
（Bioorg. Med. Chem. Lett. 2021, 52, 128412.）
-
その他の研究プロジェクト
1. 真核系人工リボスイッチの開発
2. 真核系trans型RNAスイッチの開発
3. 新機能性タンパク質の創製
4. 微量核酸検出バイオセンサーの開発
5. 生体物質担持ナノマテリアルの創製
6. RNA安定化および機能活性化法の開発
7. 人工細胞バイオセンサーの開発
8. 人工アプタマー薬の創製
9. WGE内発現の高効率化
"Making the simple complicated is commonplace; making the complicated simple, awesomely simple, that's creativity"
- Charles Mingus