INFORMATION

PROSセミナー&大学院特別講義を開催しました

2016.06.24
学会・セミナー
無細胞生命科学部門
医学部 基礎第1講義室(総合教育棟2F)
18:00~19:00

このたび、プロテオサイエンスセンター無細胞生命科学部門主催のPROSセミナーを開催しました。
皆様のご来場、心よりお礼申し上げます。
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【演題・演者】

「細胞がストレスを感じる仕組みの解明から創薬へ」

東京大学 大学院薬学系研究科 細胞情報学教室

一條 秀憲

細胞のストレス応答は細胞が持つ最も基本的な生命現象のひとつであり、その破綻は、がん、神経変性疾患、免疫疾患、代謝性疾患などをはじめとする多様な疾患の発症要因となります。私たちの研究グループは、細胞の恒常性維持に深く関わる様々なストレス応答

(酸化ストレス、浸透圧ストレス、小胞体ストレス、ミトコンドリアストレスなど)と、私たちが世界に先駆けて明らかにしてきたそれらストレスの受容・認識の「鍵となるオリジナルな分子群」に焦点を当てながら、過去約20年間に亘り、一貫してストレス受容から細胞応答に至る一連のストレスシグナル分子機構の解明とそれに基づく創薬基盤の形成を目指してきました。本講演では、このような「オリジナルな基礎研究に基づくアカデミア創薬への挑戦」を一例として、治療標的、創薬標的という観点から見たストレスシグナル研究の面白さをご紹介できればと思います。