INFORMATION 新着情報
PROSセミナー&大学院特別講義を開催しました
このたび、プロテオサイエンスセンター マラリア研究部門主催のPROSセミナーを
開催しました。
皆様のご来場心よりお礼申し上げます。
。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
【演題・演者】
「マラリア研究部門紹介」17:30-18:00
愛媛大学 プロテオサイエンスセンター マラリア研究部門
高島 英造 准教授
「宿主自然免疫系による寄生虫『トキソプラズマ』の
排除機構とその破綻のメカニズム」18:00-19:00
大阪大学 微生物病研究所 感染病分野
山本 雅裕 教授
トキソプラズマはヒトや家畜で致死性のトキソプラズマ症を引き起こす病原性寄生虫である。トキソプラズマ感染に対して、宿主体内では自然免疫系からIL-12が生産され、その結果獲得免疫系細胞であるT細胞が分化・活性化することにより大量のインターフェロンーγ(IFN-γ)が生産される。獲得免疫系から生産されたIFN-γが自然免疫系に再びフィードバックされることで多種多様なIFN-γ誘導性遺伝子群が導出され、細胞自律的な抗トキソプラズマ免疫応答が引き起こされるが、その詳細なメカニズムは近年になり明らかになりつつある。一方、トキソプラズマには高病原性の系統が存在し、様々な病原性エフェクター分子群を放出することで宿主の自然免疫系を抑制していることが明らかとなってきた。本セミナーでは、最近の演者らの研究成果を中心に、トキソプラズマと宿主自然免疫系との相互作用解析の最前線を概説していただきました。
(参考文献)
①Yamamoto M, et al. J Exp Med. (2009) 206: 2747-2760.
②Yamamoto M, et al. J Exp Med. (2011) 208:1533-1546.
③Yamamoto M, et al. Immunity (2012) 37:302-313.
④Ohshima J, et al. J Immunol. (2014) 192: 3328-3335.

