INFORMATION

PROSセミナー&大学院特別講義を開催しました

2014.11.18
学会・セミナー
寄生病原体学部門
17:00~19:00
医学部 第1ゼミナール室(総合教育棟2F)

このたび、プロテオサイエンスセンター 寄生病原体学部門主催のPROSセミナーを

開催しました。
多数のご来場ありがとうございました。

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【演題・演者】

「マラリア原虫の宿主侵入機構の解明にむけて」

愛媛大学 プロテオサイエンスセンター 寄生病原体学部門

石野 智子 准教授

「タンパク質と核酸を対象としたDDS開発」

京都大学大学院 薬学研究科

西川 元也 准教授

タンパク質や核酸は、低分子化合物とは異なった高分子としての体内動態特性を有することから、生体内で特定の部位に送達できる可能性がある。その反面、その体内動態はサイズや電荷などにより決まるため、選択的に標的部位へ送達するにはドラッグデリバリーシステム(DDS)が必要となる場合が多い。私たちはこれまでに、カタラーゼやスーパーオキサイドディスムターゼなどの抗酸化酵素に対して種々の分子構造修飾を施し、その体内動態を制御することで急性肝障害や癌転移を効率よく制御できることを報告した。一方、免役刺激性核酸であるCpGDNAを対象とした研究では、多足型構造核酸(polypodna)を開発し、これが免役細胞へのCpGDNAの効率的なDDSとして機能することを見出した。また、polypodnaを基本ユニットとする「自己ゲル化核酸」技術を利用して内包化合物を徐放可能な注射投与型DNAハイドロゲル製剤を開発し、癌やアレルギー疾患を対象に、この徐放型DDSを利用した研究を進めている。