INFORMATION 新着情報
PROSセミナー&大学院特別講義を開催しました
2016.03.07
学会・セミナー
無細胞生命科学部門
18:00~
医学部 基礎第1講義室(総合研究棟2F)
このたび、プロテオサイエンスセンター 無細胞生命科学部門主催の
PROSセミナーを開催しました。皆様のご来場、心よりお礼申し上げます。
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・
【演題・演者】
「GTPエネルギー代謝の癌と疾患における役割」
シンシナティ大学・癌研究所
佐々木 敦朗 助教授
爆発的に増殖する癌細胞では、エネルギー代謝が著しく亢進しています。細胞の主要エネルギーの一つ、 ATPを感知するキナーゼとして、AMPKやmTORが知られています。AMPKおよびmTORの制御破綻は、癌化や代謝疾患を引き起こすことから、これらの分子を標的とした疾患治療への競争が世界中で加速しています。私達が注目するのは、 第2のエネルギー源であるGTP(グアノシン3リン酸)です。 GTPは、細胞の同化作用・シグナル伝達に必須のエネルギー分子です。GTPエネルギーは、ATPと較べ、多くの癌細胞で著しい増加が見られます しかしながら、GTPの変動が及ぼす生体への影響や、細胞がGTPの変動を感知しているのか、90年におよぶ細胞のエネルギー研究において看過されています。本セミナーでは、GTPを用いるシグナル伝達や細胞機能についてご紹介します。そして、我々が見いだした巧妙なGTP代謝シグナルについて、最新の結果をご紹介しディスカッションしたいと思います。

