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PROSセミナー&大学院特別講義を開催しました【11月26日(火)】

2019.11.26
学会・セミナー

プロテオサイエンスセンター免疫制御学部門主催のPROSセミナーを開催しました。今回は、愛知県がんセンター研究所 籠谷勇紀先生にご講演いただきました。
皆様のご来場、ありがとうございました。
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【講演者】
愛知県がんセンター研究所
腫瘍免疫応答研究分野
分野長  籠谷 勇紀 先生
【演題】
遺伝子改変による養子免疫療法の改良
【要旨】
 がん抗原を特異的に認識する抗腫瘍T細胞を体外で培養・準備して患者に輸注する養子免疫療法は、B細胞性腫瘍に対するキメラ抗原受容体導入T細胞療法に代表されるように、再発・難治性腫瘍に対して治癒を目指せる有望な治療法である。しかし固形腫瘍など、他の悪性腫瘍に対する同治療法では十分な効果が得られていない。慢性的な抗原刺激に伴うT細胞数の減少、疲弊によるエフェクター機能の低下などが主な原因として考えられている。
 我々はT細胞の長期生存能、疲弊誘導に関わる遺伝子・シグナル伝達経路を修飾することにより、抗腫瘍T細胞の機能を改変し、より持続的な治療効果を誘導することを目指して研究開発を行っている。具体的には転写因子やエピジェネティック因子といった遺伝子発現プロファイルを広範に変化させるタンパク質や、エネルギー代謝に関わる因子に着目しており、本セミナーではこれらのデータを示しながら将来的な研究開発の展望について紹介したい。

セミナーの様子

セミナーの様子

セミナーの様子

セミナーの様子

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