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【令和4年1月28日】〈記者説明会〉タンパク質分解誘導剤依存的な相互作用解析技術の開発
-低分子化合物によって相互作用するタンパク質の網羅的な探索が可能-
2022.01.11
研究
このたび、愛媛大学プロテオサイエンスセンターの山中聡士特定研究員、愛媛大学理工学研究科 博士前期課程1年の堀内雄斗、愛媛大学プロテオサイエンスセンターの澤崎達也教授、徳島大学先端酵素学研究所の小迫英尊教授、徳島大学技術支援部の西野耕平特任技術員、名古屋工業大学大学院工学研究科の柴田哲男教授らの研究グループは、近接ビオチン化酵素を用いたタンパク質分解誘導剤依存的な相互作用解析技術の開発に成功しました。
タンパク質分解誘導剤は、低分子薬剤依存的に疾患原因タンパク質を検出限界以下まで分解誘導することから“次世代の治療薬”と考えられています。本研究では、近接ビオチン化酵素を用いることで、タンパク質分解誘導剤として広く知られているサリドマイドやその誘導体をモデルに、薬剤依存的な相互作用解析技術の開発を行いました。本技術を用いることで、血液がんに関与する融合タンパク質ZMYM2-FGFR1が、サリドマイド誘導体の新たな標的タンパク質であることを見出しました。さらに、本技術は様々なタンパク質分解誘導剤に応用可能であることが示されました。本技術の開発により、タンパク質分解誘導剤の開発が促進されると共に、副作用を回避した標的タンパク質分解研究への大きな貢献が期待できます。
この研究成果に関する論文は、令和4年1月10日付けでNature Communications誌に掲載されました。
【日時】
令和4年1月28日(金) 11時00分~12時00分
【開催方法】
オンライン開催(Zoom)
【説明者】
プロテオサイエンスセンター長 澤崎 達也(さわさき たつや)
プロテオサイエンスセンター 特定研究員 山中 聡士(やまなか さとし)
◆お願い
取材を希望される場合は、1月26日(水)までにメールにて下記担当まで
ご連絡ください。折り返し参加用URL等をお知らせします。
ご連絡ください。折り返し参加用URL等をお知らせします。
(担当)
愛媛大学
研究支援部研究支援課 鈴木 雄⼀郎
T E L :089-927-9686
E-mail:saiboss@stu.ehime-u.ac.jp