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ゲイツ財団イベントにおいて、高島英造教授(先端研究院 プロテオサイエンスセンター(PROS))が、日本のアカデミアによるグローバルヘルスへの貢献を発信しました【8月19日(火)】

2025.08.26
学会・セミナー
マラリア研究部門

2025年8月19日、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)への出席のため来日したゲイツ財団議長 ビル・ゲイツ氏が、東京でパートナー団体とともにハイレベルイベント「Innovation in Action: Harnessing Japan’s R&D Potential for Global Health」を開催しました。このイベントにおいて、本学 先端研究院プロテオサイエンスセンター(PROS) マラリア研究部門の高島英造教授が、アカデミア研究者の代表としてパネルディスカッションのパネリストとして参加しました。

イベントは、あべ俊子文部科学大臣の挨拶で幕を開け、続いてゲイツ氏が基調講演として登壇し、「予防可能な要因による母子死亡率の低減」や「感染症の予防に向けた国際的な協力体制の構築」について力強く訴えました。さらに、ゲイツ氏と手代木功氏(塩野義製薬 CEO)による対談が行われ、日本の産業界と国際機関の役割が強調されました。

その後、各セクターを代表する合計5人のパネリストによるパネルディスカッション「Delivering Japanese Innovation to the World: Cross-Sector Perspectives on Action and Impact」が行われました。登壇した高島教授は、プロテオサイエンスセンター・マラリア研究部門と住友ファーマとの10年以上にわたる共同研究、そしてその成果として開発されたPfRipr5を抗原とする新規マラリアワクチンの成功例を紹介し、「日本のプライベートセクターとアカデミアの協働が、いかに世界にイノベーションを届け得るか」を強調しました。

今回の登壇は愛媛大学の国際連携における存在感をさらに高める、意義ある一歩となりました。

愛媛大学 先端研究院プロテオサイエンスセンターでは、高島教授が率いるマラリア研究部門を含め、「基盤技術開発領域」に8部門、「複合体生命機能解析領域」に6部門を設置し、世界をリードする研究を展開しています。今後も本学は、オリジナルなプロテオサイエンス研究を積極的に世界へ発信し、国際社会の健康課題の解決に貢献してまいります。

 

(登壇者・集合写真)

左から(敬称略)

  • ケリー・チバレ ケープタウン大学 教授
  • 高島英造 愛媛大学 教授
  • 田代桂子 大和証券グループ本社 取締役 執行役副社長(モデレーター)
  • ビル・ゲイツ ゲイツ財団 議長
  • あべ俊子 文部科学大臣
  • 手代木 功 塩野義製薬株式会社 代表取締役会長兼社長 CEO
  • ピーター・サンズ グローバルファンド 事務局長
  • トレバー・マンデル ゲイツ財団 グローバルヘルス部門 プレジデント
  • 牧島かれん 衆議院議員、自由民主党 国際協力調査会長

 

【参考HPhttps://www.pros.ehime-u.ac.jp/malaria/