博士課程学生がオーストラリア研究機関のインターンシップに採択されました

オーストラリアの医学研究機関WEHIが募集しているインターンシップ『研究体験型留学生プログラム：InSPIRE』に、プロテオサイエンスセンター高島准教授が指導する博士後期課程の学生・湯口貴聡さんが選抜されました。

湯口さんは、WEHI のPopulation Health and Immunity 部門に配属され、奨学金支援付きの10週間のプログラムが実施されます。
プログラムでは、最先端の生物医学研究の経験を積むとともに、オーストラリアやアジアの優れた研究者との交流が計画され、医学研究関係を強化だけではなく、優秀な人材との交流と長期的な協力を促進し、強化することを目的としています。InSPIREに愛媛大学プロテオサイエンスセンターの学生が募集できるようになったのは昨年からのことで、昨年は同じく高島准教授が指導する博士後期課程の学生・ハッサン イフラさんが採択されています。

アジアのトップ大学から選抜された学生との交流や海外での最先端研究を経験することは、博士後期課程の学生にとって、たいへん貴重な経験であるとともに、愛媛大学にとっても得難い機会であることから、プログラムが効果的に進むよう、指導教員を中心にサポートを行っていく予定です。

写真：左から、高島准教授、湯口さん、イフラさん（研究室にて）

 

■ 研究体験型留学生プログラム：InSPIRE（International Student Program in Research Experience）
WEHI（ウィーハイ・オーストラリア）が行う研究経験留学生プログラム。
大学院生を対象に、オーストラリアの文化と世界クラスの生物医学研究を体験する機会を提供する。
選抜された学生には、研究所での最先端研究や講義への参加の他、ホストファミリーと一緒に暮らすことや、社会活動への参加も推奨されている。奨学金としてWEHIから滞在費や交通費が支給される。
＜2023年の参加大学＞
日本：愛媛大学・大阪大学
中国：清華大学・復旦大学・南京大学・浙江大学・南開大学・済南大学
韓国：蔚山国立科学技術院
シンガポール：シンガポール国立大学・南洋理工大学
インド：インド理科大学

■ WEHI
旧称はThe Walter and Eliza Hall Institute of Medical Research。現在はWEHI (https://www.wehi.edu.au)が正式名称である。
1915 年設立のオーストラリアで最も古く、主要な医学研究機関。本年、愛媛大学プロテオサイエンスセンターと学術交流協定（MOU）を締結した。WEHIでは、すべての学生と科学者が共同でプロジェクトに取り組み、科学的リソースを共有している。病気の予防、診断、治療の長期的な改善につながる影響力のある研究とトランスレーショナルスタディを行うことで定評があり、ノーベル賞受賞やラスカー賞受賞者も輩出している。WEHIには現在、がんの研究と治療・健康な発達と老化・感染症・炎症と免疫・計算生物学・創薬などの研究部門があり、教員は90 人以上在籍し、それぞれ主要な研究分野の研究グループを率いている。また、専門的なサービスチームが研究をサポートし、学際的な方法を使用して研究課題に取り組んでいる。