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新部門の紹介【複合体構造解析部門】(寺脇慎一 特定講師)

2022.09.12
お知らせ
複合体構造解析部門

2022年8月1日に、愛媛大学プロテオサイエンスセンター 複合体構造解析部門に、寺脇慎一先生が特定講師として、着任されました。

寺脇先生は、ヒトなどの哺乳類動物細胞で機能するタンパク質やその複合体を対象に、主にX線結晶構造解析などを用いた構造生物学的研究をおこなっています。これまでの研究では、決定した立体構造に基づいて、タンパク質の間で生じる分子間相互作用や立体構造の変化を伴う分子制御の仕組みを原子分解能で調べることで、細胞の増殖や分化、運動性を制御する分子機構を理解し、新しい創薬技術の開発につなげることを目標としてきました。

複合体構造解析部門では、コムギ胚芽無細胞タンパク質合成技術と構造生物学の連携強化を図ることで新規な研究戦略の確立をミッションとして活動していきます。コムギ胚芽無細胞タンパク質合成によって高分子量タンパク質を合成し、これまでに取り組んできたX線結晶構造解析に加えて、近年発展著しいクライオ電子顕微鏡によるタンパク質構造解析法を積極的に取り入れた研究を推進することで、従来手法では解明が困難であった高い柔軟性や重合特性などの分子特性を持つタンパク質複合体の立体構造解析に挑戦して、生体機能を制御する新規な分子機構を見出すことを目指します。

また、部門のホームページも完成しています。
詳しい研究内容や研究室の様子等、詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。

複合体構造解析部門 ホームページ