Research 研究紹介

マンガで研究紹介 Laboratory Introduction

愛媛大学プロテオサイエンスセンター・マラリア研究部門では、愛媛大学が開発したコムギ無細胞タンパク質合成系を用いることで、世界で唯一、マラリア原虫タンパク質のゲノムワイド合成が可能です。
まさに大規模マラリア原虫タンパク質解析時代の到来です。

研究紹介

高島英造

マラリア研究部門 教授 高島英造

マラリアの研究をするのはムズカシイけど、とっても楽しいです!興味のある方はぜひご連絡ください!

研究所メンバー紹介

マンガで研究紹介 Laboratory Introduction

マラリアとは

  • 1. マラリア原虫をもったハマダラカ(蚊)に刺されることで感染する病気です。
  • 2. 熱帯・亜熱帯地域で流行しており、1年間に約2億6,300万人が感染し、推計推計59万7000人が死亡しています(2023年)
  • 3. 感染したマラリア原虫は肝臓に感染し、10日ほどの潜伏期間をおいて、赤血球に感染するようになります。
  • 4. 赤血球期原虫によって、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。

我々の目標

ワクチンと診断薬で
マラリアを根絶することです。

我々の研究

主に、以下に示す3つの研究テーマを研究しています。

  • 1. ヒトにおけるマラリア発症・重症化・防御メカニズムに関する研究
  • 2. 赤血球内におけるマラリア原虫の寄生成立と維持メカニズムに関する研究
  • 3. マラリアワクチン・診断薬の開発

これらの研究における、近年の代表的成果は「論文一覧」を参照してください。

我々の研究基盤

コムギ無細胞タンパク質合成系を最大限利用することで、近年4000マラリア原虫組換えタンパク質ライブラリー、600種類のウサギ抗マラリア抗体ライブラリーといった、独自なバイオリソースの確立に成功しました。

これらを基盤として、上記の研究テーマにユニークな方法論でアプローチしています。下図はコムギ無細胞抽出液と、アルファスクリーンを用いたハイスループット抗体価測定系です。たった数マイクロリットルの血清・血漿で3000種類の原虫抗原に対する抗体価測定が可能です。

プロテインマイクロアレイと比較して、立体エピトープの検出に優れており「実際に生体内で起きている反応」に近いデータを得ることができます。他の競合技術と比較して圧倒的な感度と正確性、そしてワイドなダイナミックレンジを備えており、世界中のマラリア研究者と共同で、今まで答えきれなかった重要な研究課題にチャレンジしています。

我々の研究基盤

我々の研究基盤

研究基盤について