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国立研究開発法人 科学技術振興機構の主催する標記のプログラムを、愛媛大学では平成28年8月2日(火)~8月5日(金)の3泊4日で共催いたします。
「サイエンス・リーダーズ・キャンプ」とは、中学校、高等学校等の理数教育を担当する教員が合宿形式で最先端の科学技術を体感し、才能ある生徒を伸ばすための効果的な指導方法を修得することにより、理数教育における指導力の向上をはかるものです。また、参加者が将来、都道府県等の理数教育において中核的な役割を担う教員となるための素養の育成を図るとともに、地域の枠を超えた教員間のネットワーク形成を支援することも目的としています。
愛媛大学プロテオサイエンスセンターでは、コムギ胚芽の抽出液を用いた無細胞タンパク質合成技術を活用して、遺伝情報の翻訳過程を試験管内で可視化する実験教材を考案し、これを基盤とした授業を中学生、高校生などに数多く実施してきました(詳細はコチラ)。平成25年度から使用される高校教科書「生物」にも、無細胞タンパク質合成技術をRNA合成反応を組み合わせて、セントラルドグマを理解するための探究活動が掲載されています(詳細はコチラ)。今回のキャンプでは、この新規の教材を用いた教育法を体験するとともに、DNAの複製およびRNAへの転写、組換えDANの作製と遺伝子導入、DNAの塩基配列解析など、生命科学の先端的研究における基盤技術の原理を化学的な観点から理解し、実際に操作します。これらの体験をもとに、新しい高等学校指導要領に盛り込まれた遺伝情報の流れや、DNAとタンパク質の働きを理解させるための効果的な学習プログラムについて考察します。