ウィンターサイエンスキャンプ2011 開催報告

平成23年12月25日(日)から28日(水)までの4日間、愛媛大学で「ウィンター・サイエンスキャンプDX」を開催しました。宮城、福島、静岡、和歌山、兵庫など県内外から参加した高校生24名は、生物が生命活動を維持するために必要なタンパク質について実習と講義で熱心に学びました。また、4人一組で行った実験結果の解析と発表にも真剣に取り組み、みなさん素晴らしい成果をあげました。


愛媛大学ホームページにも開催報告を掲載しています。

愛媛新聞(平成23年12月26日朝刊)に開催記事が掲載されました(掲載許可番号:G20120201-00812)。

参加者の感想

「学ぶことの楽しさ」(兵庫県・高校1年生)


私は、生物に興味があり将来生命科学の分野に進みたいと考えています。そこで、サイエンスキャンプに参加させていただきました。

キャンプでは、タンパク質への理解を実験を通して学ぶことができました。光るDNAを大腸菌へ導入して、大腸菌の形質転換からDNAがタンパク質へどう影響するのかを調べたり、DNA解析を行うことで、DNAの塩基配列とタンパク質の成り立ちが密接に関わっていることを実感しました。

小麦胚芽の抽出液を用いてタンパク質を作る実験には驚かされました。生きた細胞を使わなくても、タンパク質ができるのを確認できたときは感動しました。この実験が、私たちにも簡単にできたことにも驚かされました。この技術は、病原生物の研究など、ヒトでは実験することが危険であったことが行えると教えてもらいました。私は、そんな最先端の技術を体験でき、とてもうれしいです。また、小麦胚芽を用いればタンパク質ができるという発見は、次々と他の研究のもととなり、こうして現在の科学技術は発展していくのだと思いました。

最初は、難しそうな内容に不安でしたが、キャンプで出会った仲間と交流を深めたり、教授やTAの方々による丁寧な説明を受けたことで安心して過ごすことができました。お世話になった方々にはとても感謝しています。

キャンプを終え、私はもっと生物のことについて知っていきたいと思っています。本当に生物を知るということは、答えが必ずあるわけではなく、だれも教えてくれないことだと思います。現象がなぜ発生するのかをしっかり考えられるよう、もっとたくさんの知識を持つべきだと思いました。

キャンプでの経験は、とても貴重な体験ばかりで、これからも生物について学んでいきたいという意欲が高まりました。この体験を生かして、しっかりと勉強に励んでいきたいです。

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