企業研究者対象 創薬技術講習会
今年の講習会は、近年、新しい薬剤として発展が期待されている Molecular glue (分子糊)をテーマに開催します。愛媛大学では、無細胞技術を活用し、サリドマイドを介したセレブロンと基質の結合を試験管内で再現することに成功しました。この無細胞技術を基盤とした化合物依存的タンパク質 -タンパク質間相互作用解析技術は Molecular glue や PROTACs の探索・開発・解析に有効です。愛媛大学では転写因子や E3リガーゼを揃えたプロテインアレイも開発しており、これらも Molecular glueの研究開発を進めるために有効です。
講習会では、無細胞タンパク質合成ならびに無細胞系を用いた化合物依存的タンパク質 -タンパク質間相互作用解析を、講義と実習で学んでいただけます。また、プロテインアレイについても解説します。
本講習会は以下のような方に特にお勧めです。
モレキュラーグルーやプロタクスを用いた創薬開発に興味がある方
化合物依存的なタンパク質間相互作用の解析を行いたい方
複合体タンパク質の解析を行いたい方
無細胞タンパク質合成系に興味がある方
新規技術の導入あるいは技術マッチングを担当している方
オープンイノベーションにご興味のある方
新人研修の一環として、社外の技術を学ばせたい方
業種間・異業種間ネットワークを広げたい方
無細胞合成技術を開発者から直接学べる機会をぜひご活用ください。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
開催概要
開催日 令和元年11月25日(月)~27日(水)
場所 愛媛大学プロテオサイエンスセンター(松山市文京町3番)
実施内容
実習
- 無細胞タンパク質合成
- 化合物依存的相互作用解析 (AlphaScreen)
- 化合物依存的相互作用解析 (プルダウン)
講義・技術相談
- コムギ無細胞系の概要
- 化合物依存的なタンパク質相互作用(分子糊)の概念とその応用
- プロテインアレイ
- 無細胞系を用いたタンパク質解析の最前線
関連イベント
- PIM2019産官学交流会(11月26日午後開催)
- えひめ5:30倶楽部(11月26日午後開催)
- BINDS 連携セミナー(11月27日午後、講習会終了後開催)
受け入れ人数 20名程度
参加費 無料(交通費、滞在費、食費などは自己負担)
参加ご希望の方は下記までお問い合わせください。
<問い合わせ先>
愛媛県経済労働部産業支援局 産業創出課 担当:田中
TEL :089-912-2483
E-mail:sangyososyutsu@pref.ehime.jp
企業研究者対象 膜タンパク質合成技術講習会
昨年、一昨年開催して好評をいただきました、技術講習会については今年も開催予定です。内容などについては公開準備中です。
(参考)2014年開催 膜タンパク質合成技術講習会の開催報告
(参考)2014年開催 膜タンパク質合成技術講習会 案内チラシ(PDF)